こんにちは、イカPOです。
今回は 変形性膝関節症(特に内側型=O脚)に使う装具 を、私が現場でよく目にするものを中心に整理しました。
もちろん、ここで紹介する以外にも各メーカーから多くの装具が発売されています。
この記事では 私が普段よく見るタイプの装具 を中心に解説していますので、
「これが載っていない!」という指摘はどうかご容赦ください。
私は膝OAの装具を考えるとき、主に次の3種類を軸に捉えています。
- 軟性装具 → OA GX / OA EX シリーズ(基本の矯正力)
- 硬性装具 → アンローダーワン(オズール)(軟性装具では矯正力が足りないとき)
- 足底装具 → 外側楔(外側ウェッジ)インソール(荷重時のアライメント調整に)
この記事では、この3つを順に紹介していきます。
変形性膝関節症に使われる装具は「膝装具」と「インソール」の2種類

膝OAでよく使われる装具は、次の2種類です。
- 膝装具(膝に直接つけるタイプ)
- 足装具(インソール)
どちらも目的は同じで、
膝のアライメントを整えて関節内の隙間を確保し、痛みを軽減すること。
保存療法としてのアライメント調整が主な役割になります。
軽度〜中等度の膝OAに使われる軟性膝装具(サポーター)|OA GX・OA EX を徹底解説

まずは膝に直接作用するもっとも一般的なタイプ。所謂サポータータイプ。
ここでは、シグマックスのOA GX / OA EX を紹介します。
OA GX / OA EX の基本構造と特徴
軟性膝サポーターの代表モデルで、
両側の支柱+ゴムストラップ で膝をコントロールします。
- ゴムストラップをしっかり引く必要があり、手の力が必要
- ストラップは 上方向にいったん引き上げてから横に引くと テンションがかかりやすい
- 装着時は 膝を伸展位(伸ばした状態) の方が矯正が安定
- 支柱は取り外して洗濯・陰干しできるためお手入れが簡単
使用感としては
軽度〜中等度のOAで「ある程度の矯正を得たい」人向け という印象です。
OA GX と OA EX の違いは?支柱構造・矯正力を比較

2つは似ていますが、構造に明確な違いがあります。
- ストラップの形状と本数
→ GXの方が多く、より強くに膝をコントロールできる - 支柱構造
→ GX:左右ともアルミ支柱
EX:内側がアルミ、外側は樹脂ステー - 矯正力
→ 総合的にGXの方が強め
支柱の剛性×ストラップ形状と本数により、
GXの方が“膝をコントロールする力が強い” のが特徴です。
「しっかり矯正したい」膝OAに使われる硬性膝装具|アンローダーワンの特徴

軟性では矯正力が足りないときに使われるのが硬性タイプ。
アンローダーワン(オズール)の特徴
オズール製のアンローダーシリーズ。
BOAテクノロジー × DFS(デュアル・ダイナミック・フォース・ストラップ) による独自の構造で、調整ダイヤルを使い、
- 必要な場面で必要な量だけ負荷を軽減する設計コンセプト
- 膝を伸ばす力に連動して矯正力が発生
- 歩行中の痛みを軽減するサポート機能
- 動的に力が変わり、負担を抑えながら矯正を維持
- 内張りが洗えるため、お手入れが簡単
- 見た目に反して軽量で、ワンタッチで装着しやすい
- ストラップの締め具合で矯正力の調整が可能
全体として “よくできた商品設計” という印象で、
「軟性装具では馬力不足」「しっかり矯正したい」 といったケースで選ばれることが多い装具です。
製品ページ
https://www.p-supply.co.jp/ossur/catalog/brace/brace01/57051001.html紹介YOUTUBE
インソールと膝OA。外側楔(外側ウェッジ)の効果と注意点

膝OAでよく使われるもう一つのアプローチが
インソールの外側ウェッジ(外側クサビ) です。
外側ウェッジ(外側クサビ)の効果

踵外側をクサビで持ち上げることで荷重時の膝の向きが変わり、
膝内側の負担を軽減する狙い があります。
扁平足・外反母趾がある場合の注意点
扁平足や外反母趾は 内側荷重が強くなると逆効果です。外から内に荷重が移動することに対して、適切なカウンター設計が必須だと考えます。なので、
- 内側縦アーチを適切にサポートする必要があると考えます。
→ 内側への倒れ込みを防ぐ
インソール(足底装具)としてのメリット
外側ウェッジは、靴の中に入れて使えるという利便性があります。
いつもの靴に入れるだけで外側ウェッジの効果が得られるため、日常生活の中に取り入れやすいのが大きな強みです。
室内で使う方法は?
靴の中で使う性質上、屋内で使う場合は屋内用の履物が必要です。
こちらの記事でインソールを屋内で使う方法を紹介しています。参考にしてください。
また、インソールを日常の室内環境で使いやすくするために、屋内利用に特化した履物も登場しています。
例えば 靴工房マルエの「ケアサンダル」 は、外反母趾・扁平足などの足部の悩みに対応し、家事や立ち仕事で酷使されがちな足を“自宅で整える”ことを目的としたオーダーメイド型の室内サンダルです。

足に合わせて製作するオーダーインソールが付属しており、必要に応じて 外側楔(ラテラルウェッジ) などの要素も盛り込みながら、荷重環境に合わせた調整ができるのが特徴です。
通常のスリッパでは得られないフィット感とサポート性が得られるため、屋内でインソールを活用したい方にとって選択肢の一つとなります。
膝OAの装具はどう使い分ける?膝装具とインソールの選び方の目安
イカPOの普段の感覚では次のようなイメージです。
- 荷重時のアライメントを整えたい → 足底装具
- 非荷重時も含めて膝を直接コントロールしたい → 膝装具
ただし、実際の選択や対応は 医師の治療方針によって大きく異なります ので、必ず医師の指示に従ってください。
まとめ|変形性膝関節症の装具のポイント
- 膝OAの装具は 膝装具 と インソール の2種類
- いずれもアライメントを整えて痛みの軽減を狙う
- 軽度〜中等度 → 軟性膝装具
- しっかり矯正 → 硬性膝装具
- 荷重時のアライメントを調整したい → インソールが得意
今回の記事が、膝OAに対する装具選びのヒントになれば幸いです。
それでは、また。


